白州次郎・正子邸「武相荘」に行ってきました。
白州次郎といえば、戦後日本の復興に尽力した実業家で
戦後処理の際、GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と
言わせしめ、初めてジーンズをはいた日本人ともいわれる人。
方や白州正子は、若くして青山次郎や小林秀雄と交流をもち
骨董や古典に秀でた随筆家。
この二人が第二次世界大戦が勃発するや、「日本はいずれ負ける」と
都会から引っ越してきて、終生過ごした場所です。
一時期女性誌であまりにも頻繁に取り上げられていたので
かえって敬遠していた向きもあるのですが、たまたま近くに
いく機会があったので、行って見ることにしました。
もとはよくある茅葺の農家だったものを改装して、今見てもモダンな
家屋にしていました。
牛のいた土間をタイル張りにして居間としているのですが、
そこにある家具も各国から集めたものなのに、やたらと調和している。
展示してある食器類は素人目にも一流とわかるものばかり。
襖紙が、一枚仕立てではなく、A4くらいのものが張り合わせてあるな、
と思っていたら、横で見ていた年配の女性が、京都の南禅寺横の唐紙屋
さん(京都の「唐長」ですね)のだ、と言っていました。
ああ、そういうやり方もあるのか、と思いました。
カメラを持っていってなかったので、携帯カメラで。